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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    某バスケ漫画に

    ハマりました…!えぇもう、見事に…!何かの策かと思うほどに!
    とはいえ、今のところCP的な意味で目覚めてはいないですねー。あえて言うならあの六人で仲良くわちゃっとしてくれてる様が好きです。かつて決別…というか、離れた人達が仲直りするとか…なんてツボに入る。そういう話好き。結構熱血なのも好き。とりあえず、人知を超えすぎた技を出さずに続いてくれるよう作者様にお祈りして、今原作収集中です。
    本気でむずむずうずうずしてきたら書くかもしれません。

    さて、そんんこんなで本業パロ連作。今回は凛々しい女刑事であるオリキャラの、一人語りでお送りします。







    臨也は、慣れた手つきで改札を通り、池袋駅から外へ出た。私鉄も多いこの都市は、数本遅れても取り返しがつくから便利になったものである。
    さて、どこへ行こうか。と足を踏み出す前に、臨也は深くため息をついて後ろを見やった。そこには、紙袋を持って緩いウェーブの髪をピンで留め、印象を少し変えた、部下の姿。

    「若葉…」
    「はい?」
    「リュウに届けるだけなら、ここから別行ど「警部も連れてくるようにと嘉山さんより伝言をいただいてます」…あ、そ」

    読まれていたのか。と、小さく舌打ちをつく。真面目で貴重な後輩である若葉を、臨也が切り捨てるとか、置いていくという選択肢はない。それ以前に、臨也は身内を犠牲にするという行為はもう行わないと決めている。代わりに、裏で身内以外は存分に利用しているが。

    「…若葉」
    「はい」
    「あ~……歩きだけど、平気?」

    巻き込まれると思うけどいいか。という了承半分の遠回しな言葉に、若葉ははい。と微笑んで、周囲の視線を全く気にせず歩く上司の背を追ったのだった。





    ********************





    ここで一つ、私の自己紹介をさせていただけたらと思います。私は若葉 陽樹(wakaba haruki)。今年で24歳の、一応新卒扱いの警視庁刑事局刑事課のものです。今私の前を歩く折原警部や、直属の上司として仰いでいる斎城警部からは、まともに見れば二年ほど後輩に当たります。とはいっても、私は祖父が警察官であったこともあり、幼少時から警部方とは顔見知りです。
    警部達が、長年本職を片手間に追いやってまで追い続けた相手を逮捕して約一年。可愛らしい後輩候補とも知り合えて楽しくもありましたが、こんな問題が起こるとは思ってもいませんでした。というのも、一年前の事件に深く関わっている警察関係者及び裏に精通する情報屋達は、この誘拐事件が一年前の事件と深く関わっているだろうということを既に確信し、裏を取っているからです。誘拐された人物が人物なので、その他営利目的、及び日本警察に恨み辛みを持つ人間は多いとも考えられましたが、誘拐されたその人は、潜入捜査をしてきた折原警部や浅上警部の直属の上司。ここ最近で思い当たる事項としても、それくらいしか浮かびませんでした。
    案の定といいますか、その懸念は当たっていたのですが。

    「若葉」
    「はい」
    「…あんまり俺から離れないよーにね」
    「はい」

    折原警部はお優しい方ですが、同時に残酷な方です。でも、好きで残酷になったのではないことも、私は重々承知しています。
    私がまだ高校生だった頃、大好きな姉と慕っていた方が死にました。どこぞに誘拐された上に、身代金の要求も犯人からの連絡もなし。ご両親が捜索願をかけましたが、その翌日、不気味なほど綺麗な状態で、永遠に目覚めないままに帰ってきました。
    あの時のご両親の哀しみようと、警部達の様子の差は、どちらも見た私には明らかでした。ご両親が涙に暮れ、縋りついているのに、警部達は歯を食いしばって、あるいは唇を噛んで悔しげに耐えていらっしゃるようでした。でも、そこで流石にどうかしたのかと、聞けるほど私は勇気のある女ではありませんでした。

    でも今考えれば、この人達がいた場所を見れば、あれは悔しさだったのだろうとわかります。
    涙を流さないのは、そんな資格はないと思っているから。
    歯を、唇を噛むのは、ついて出る言葉が謝罪と、悔恨しかないから。
    後日、その犯人達は何らかの事件に巻き込まれたのか、死んでいる姿が発見されたと聞いています。聞いています、というのは、彼の女性の両親が、天罰が当たったのだと、涙を流しながら仏壇に手を合わせていたからです。
    実際に、警部達に聞いたわけではありませんでしたけど、きっと彼らの仕業なのでしょう。
    直接その手がかけたのか、誰かにかけさせたのか。きっとどちらでも、その場にいたのだろうと、ぼんやりと思います。
    何故、警部達はあの人を助けられなかったのか、今でもわかりません。でも、その後から警部達は、率先して騒動の渦に入るようになりました。利用するのは、本当に関係のない、裏社会の人間になりました。例え一般人を利用しても、日の当たる場所に戻れるよう、細工までしてありました。
    あの人のように死ぬ人は、いなくなりました。
    あいつらのせいではないのだが、と、長官が寂しそうに呟いておられるのを聞いたことがあります。運転手の斎藤さんが、時折孫を見るような心配そうな目で警部達を見ておられます。
    だから私は、たとえどんな事実でも、恨むのはやめました。責めるのも、やめました。でもどこか悔しいから、生きていてほしい。
    その代わりに、いつか話してほしいと、そう願って後ろにいます。倒れたって支えられるように。死んでしまわないように。
    あの人達の分まで、生きてもらうために。
    だから私は、いざとなれば前に出る。

    「そこの男、止まりなさいっ!!」

    例えそれが、都市伝説みたいな、男でも。




    あとがき↓
    次回、苦手な人キターっ!!

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