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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    100000hit-06!

    五月中にできるかな~と思いつつ。てか、投稿時間捏造しました(爆)!!
    とりあえず、臨也さんのマジギレシーンが入るのは『逆鱗』を必ず入れたい…。と思うのですが、そろそろ限界…?臨也さんのマジギレって、臨美さんにならない限りどんなシリーズでも適用できるので、その分ちょっとしたバリエーションがつけられて好きです。あ、唯一駄目って言ったら刑事パロでしょうか?パルクールは習得してないだろうし……。


    さて、ちゃんと共闘してればいいのですが…。


    戦争コンビ+生贄。





    さて、突然ですが、

    「30…40……よくまぁかき集めたねぇこんな人数?」
    「あんたがこっちの情報リークしなきゃ、もっと少なかったんだがなぁ…情報屋さんよぉ」
    「リーク?別に、あんた達に協力してたわけじゃないしね俺。俺は『情報屋』。依頼されればどんな情報でも売るよ?…見合う対価を払えれば、ね」

    ひっそりと笑った臨也は、数十人の人間に囲まれていた。
    それでも余裕を崩さないのは、逃げ切れる自信があるからか、それとも、勝つ自信があるかはいまだ定かではない。

    「てかさ、俺行かなきゃいけないところあるんだよねー。ちょっと急いでるんだよ。面会時間過ぎちゃうし…さっさと失せてくんない?」
    「はっ、ふざけんなよ折原ぁ!!こっちはあんたが手引きしたって噂で平和島静雄もこっちにおびき寄せてるからな。あの男があんたを潰してくれりゃあ、こっちとしては多少の犠牲はとわねぇよ!!」

    わー、多少の犠牲だなんて難しい言葉を知ってるなぁ…と思いつつ、臨也は噂?と内心首を傾げた。

    「ちょっと、」
    「アン?」
    「喧嘩に入る前に教えてほしいんだけど…あの喧嘩人形に流した噂って?」

    その言葉ににやりと笑い、声高に言い切った男を、次の瞬間臨也は心底バカだと尊敬した。



    「あんたの弟ってのを、折原の手引きで誘拐したっていう噂だよ。あんた関連ならすぐに飛びつくだろうと思ってな!!」



    ……幽、幽君かぁ、昨日、静ちゃん家で会って、今日から四国でロケなんですとか言ってたなぁ。あ、お土産何が良いかって聞かれてたんだった。後でメール返さなきゃ……。

    軽く現実逃避した臨也は、大きなため息をついた後、多勢に無勢だし、と、先日初使用となった武器を瞬時に組み立てた。
    ナイフでもいいのだが、この後に静雄が来るとなると、なるべく武器を温存したい。頭に血が上って幽の現在地を思い出してなければ、自分に攻撃が来るはずだと予想して。
    少し叩いたら逃げるかな~と、棒を担ぐ。すると、相手方から投げられた一本のナイフが、臨也が右手に持っていた小さな紙袋を地面に落とし、すぐ背後にいた男がそれをぐしゃ、と踏みつける。
    ずっと持っていたのだから大事なものだと思ったのだろう。それは当たりだった。臨也を挑発するには充分だった。

    が。

    「……」

    ヒュン、と一振り、風を斬る音がして、その踏みつけた男は宙を舞って地面に落ちる。意識はあるようで、顎を抑えていた。

    「てめぇ、折…は………ら…」
    「沙樹に…沙樹に持っていこうとしてた、プリンだったのに…」

    いつもは、病院近くや新しく出来た店で買っていたのだが、久しぶりに臨也さんのお菓子が食べたいです。なんて言ってくれたから、波江に呆れられながらも仕事をほっぽって作ったのに。それを。
    それを……。

    臨也が顔をあげた時、その無表情の中にある怒りの炎に、それを直視した人間が怯えたような声を出したとしても、まぁ、仕方がないだろう。

    「死ねよてめぇら」

    通常営業の喧嘩人形の数十倍は怖い顔で、新宿最凶の情報屋は、そこに立っていた。

    「っ……!!」
    「…」

    その臨也に怯えからか少し腰が引けているが、それでも、と、その怯えを振り払って一人が攻撃を仕掛けようとした、その瞬間、

    「俺の弟を臨也が誘拐しやがったとかいう馬鹿な噂流しやがったのは手前らか?!」

    もう一人、地獄への死者が現れた。





    ********************





    静雄がその噂を聞いたのは、タイミングが良いのか悪いのか、幽から四国の風景を撮った写メールを受け取っていた頃だった。
    最初は勿論臨也を疑ったのだが、まず、昨日会って和気あいあいとキッチンに立っていた二人がそうなるはずもなければ、誘拐されたと噂の本人は四国で元気に仕事中だ。
    臨也の暇つぶしか、バカな奴らがおびき出そうとしたかのどちらかと考えた静雄は、どちらにしてもぶっ飛ばす。と、その噂の出所から、路地裏を抜けた場所にある廃材置き場に向かう。
    すると、今回は後者だったのか、そこには数十人の男と、臨也がいた。

    「ぁあ?何で手前がいるんだよ」
    「あ?君がバカな噂に引っかかって俺を潰しに来てくれるのを期待した奴らの陰謀だろ。引っかかんなかったんだな」
    「…………手前、切れてるだろ」
    「あ?」
    「…キレてるだろ、だから」

    臨也がこちらを見た瞬間、静雄は正直、頬が引きつるのを抑えるのに全力を注いだ。そして、そのおかげか一瞬、怒りが冷めた。一瞬だけだが。

    「悪い?人の力作踏みつぶしといてさぁあ?ったく、碌でもないよなほんと…さっさと消えればいいのに」
    「門田が嘆くぞおい」

    門田は知らない…というより、知らせていないが、キレた臨也は、大体黙る。が、喋るとなると、口はさほど回らぬものの、その口調が数倍悪くなる。柄が悪い、とでも言うのだろうか。今まで被っていた猫をすべて脱ぎして、豹か虎の皮でも被ったような印象を受ける。
    新羅は「あんな臨也も新鮮だよねぇ」と、怒りの矛先を向けられないという安心感からかのほほんと笑ってるが、一緒に喧嘩の中心にいる自分としては心臓に悪い。柄が悪いことは悪いのだが、なんだろう。いつもと違うそれに恐ろしさとは違う何かが見えるのだ。

    「で、力作って…」
    「プリン…。上手く出来たし、これ届けたら後は皆にあげようと思ってたのに…」
    「……ほぉ」
    「せっかく…久しぶりに食べたいって言ってくれたのに……」

    一瞬、怒りではなく哀しみの表情を浮かべた臨也は、すぐにそれを戻して、静雄の見慣れない鉄製の棒を担ぎ直した。

    「…静ちゃん」
    「あ~?」
    「家にあるプリン、届けなおす分差し引いて全部あげるからさ、こいつら全員地獄に送るの手伝ってくんない?」
    「あぁ、良いぜ?幽を出汁にされて、流石に俺も黙ってはいられないんでな」

    二人のやりとりを黙って見ているしかなかった周りは、最強と最凶が手を組む、という事実に、どよめきながらも武器を手に取る。リーダー格らしき男は流石と言うべきか、更に数十人、増援を呼んでいた。
    静雄はその様を見て、初めて罪歌の騒動の時に囲まれたのと同じくらいかと、人数に当たりをつけ、臨也は人数など気にもしていないのか、棒で肩をトントン、と叩きながら静雄の後ろに立った。

    「?おい」
    「早く終わらせないと、俺、面会時間が無くなるんだよね……。ホントころす…」
    「…………病院送りにしとけ、せめて」

    それに応えず、臨也はにやりと笑う。

    そこからは、端的に言えば一方的な暴力の支配下だった。
    普段からお互いを相手に喧嘩をしているからなのか、視線を向けずとも二人はお互いの動きが分かり、お互いの動きを邪魔しないよう、動きを読んで戦うことが可能だった。
    どちらかの死角に入ろうものならもう一方が叩き、敵を飛ばしたりと、頭脳派で名をはせる折原臨也までもが、平和島静雄顔負けの立ち回りを見せている。まぁ、力の使い方が違うだけだが、第三者から見れば見事な大立ち回りだろう。

    「はい、終わり」
    「こっちもだな。ったく、次から次へと湧いてきやがって…手前よりタチが悪い連中なんざいたんだな」
    「何それ不本意」

    気づけば、喧嘩は一時間もしないうちに終わっていた。
    死屍累々と呼ぶに相応しい惨状の中、傷一つなく、とは言わずともほぼ外傷なしで立っている二人は、異様というにほかないだろう。

    「てかさ、静ちゃん途中で手加減してたよねぇ。後俺がとどめ刺そうとした時邪魔したでしょ」
    「手前のキレっぷりに逆に落ち着いたんでな…。あと、殺しは止めとけ」
    「え~…」

    喧嘩が終わると、もう怒りも冷めたのか臨也は基本的に普通に戻っていた。慣れた手つきで棒を戻し、懐に入れる。
    それを不思議そうに見つつも、静雄は歩き出した。

    「俺のことを邪魔した罰として、プリン一個減。だな」
    「…手前、まだ怒ってんじゃねぇか…」
    「そ?最近、怒りの沸点低いせいかな。曖昧なんだよね~」

    けらけらと臨也は笑っているが、静雄としては気が気ではない。先日、自分が怒らせた時が引き金だったのだろうか。そうだとしたらしばらく自販機を持つのを控えよう。
    そう決意した。

    「てか、面会時間ってなんだ。病院か?」
    「静ちゃんには関係ないよね~あ~…もう間に合わないか…。明日にするしかないなぁ…。で、結局食べるのプリン」
    「手前が良いって言ったんじゃねぇか。今から行く」
    「仕事は?」
    「終わった」

    既に思考は臨也の菓子へと向いたのか、二人は池袋駅…ではなく、近くに止められた臨也の車に向かって歩き出す。

    「あ、波江いるかもしれないけど…」
    「………いい、食う」

    池袋に新しい都市伝説…犬猿の仲とも言える二人が手を組んだ。というそれが静かに生まれた日のことだった。





    あとがき↓
    こ、こんな感じでよろしいのでしょうか…。臨也さんの怒りで、静ちゃんは怒気を削がれた模様です。そして、マジギレしていつもと違う臨也さんにちょっと何かを抱いてたり…。何でしょうね。でも、美人は怒った顔も綺麗って言うので、それ系でしょうか…。
    臨也さんに逆鱗要素追加です。沙樹ちゃん。多分、女の子と言うか、基本的に子供には甘いと思って書いてるので、一番の逆鱗は双子ですが、今回はあえて沙樹ちゃんに。
    情報屋ファミリーでキレるとしたら、本業パロ内になりますかね…。それでもよさそう。警棒とか、拳銃持って、しまいには手錠をかけて「確保!」とか…。はっ!失礼いたしました。

    奈々様、いかがでしたでしょうか?ちゃんと共闘で来ていたか不安でありますが、書き直し要請も受け付けています!


    ちなみに、入れたかったシーンをおまけで↓










    「そうですか、それで、昨日来れなかったんですね」
    「ちょっと、笑わないでよ沙樹…。大変だったんだよあの後…」

    翌日のとある病院の一室では、穏やかな光景があった。

    「てか、顔の絆創膏はそれっすか」
    「そ。波江にね~…はぁ」
    「はぁ。じゃないですよ。この間も喧嘩して昨日もって…」
    「うん、しばらく籠ろうかなぁ…でもさ、適度な運動はしとかないと鈍るよねぇ…」

    はぁ、と再びため息。そんな臨也の前には、ベッドに座った沙樹と、ベッドを挟んで臨也の反対側に、正臣が座っていた。二人とも、お手製のプリンを頬張っている。

    「ま、そんなわけで、二人の分を確保して、残りはすべて静ちゃんと波江に行っちゃったんだ」
    「波江さんも?」
    「一個だけね。静ちゃんに全部食わせるのが癪で」

    全部食べようとするから困ったよ。とため息をつく臨也に、沙樹と正臣は顔を見合せて笑った。

    「?何?」
    「いえいえ、良い事じゃないっすか」
    「いや、だから何がさ」
    「ふふ…その人は、臨也さんのお菓子が大好きなんだなーって」

    二人の言葉の糸がつかめず、臨也は眉間に皺を作った。

    「大好きだから、全部独占したいんですよ、きっと」
    「俺らも好きですけどね、あの人には負ける気がします」

    その言葉に、そうなのだろうか。と、臨也は再び首を傾げる。
    すると、二人はそうですよ。と笑って、再びプリンにスプーンを入れた。


     

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