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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    200000hit,お礼小説。ⅻ

    ラスト1…!!です。連日寒いですがいかがお過ごしでしょうか?房藤は家の中でセーターとフリース生地のパーカーを着こみ、エアコンつけてこたつに入ってパソコンしてます。夜に帰ってきたときの室内温度が最近一桁で、ちょっと悲しい今日この頃です。雪国って一応、暖房器具なくてもある程度熱逃がさない程度の工夫はされてますが…それでもやっぱり、寒い。窓から逃げてるんでしょうかね?今は暖めて、室内温度15度超えました。ぬくぬくです。フローリングに素足つけた瞬間悲しくなりますけど…

    さて、何とか学生でいられる間にすべてを完遂することができてよかったです。あとは、卒業できるように頑張るだけ…!!
    本業パロの方は、書き溜めている分があるのでちょこちょこ上げに来れると思います。警察パロの方は、現在色々勉強中です。誘拐と違って殺人事件というか、そちらメインのつもりだったので、そのあたりをちょっと調べてました。新羅は医者で解剖とかもしますから…そっちあたりの知識もできれば少しは習得したいです。


    ラスト1は料理シリーズですね。本当にお待たせして申し訳ありませんでした…。そして、待っていただいてありがとうございました。


    24時間戦争コンビ + 双子





    それは本当に何の変哲もない、とある日の午後。
    新羅に頼まれて臨也のマンション…新宿を訪れた静雄は、自分を出迎えたのが彼の妹の双子であることにまず驚いた。

    「お前ら、何してんだ?」
    「宿題してたの、あと、臨兄のお手伝い!」
    「……抓…甘…」

    どうやら、臨也は菓子を作っていたらしい。抓む。という言葉からこの二人へのものではないだろう。自分が来ると知っていたのだろうか?そう考えつつ、双子に促されて臨也はリビングへと入った。
    そこには、二人分の教科書と参考書。二人のものではない、赤のマーカーに青の万年筆。これは臨也のだろう。添削でもしていたらしい。

    「あっれ、静ちゃん?珍しいね。最近来なかったのに」
    「おぅ、新羅に頼まれてきたんだよ」

    そういってその包みを渡せば、あぁ。と納得したように頷く。薬などではないようだったし、握りつぶすなと言われていた。

    「それなんだ?」
    「セルティが、そろそろバレンタインだからクッキーの添削してほしいって言ってたんだよ。仕事の時に持ってくればいいのに、まさか静ちゃんをパシリにするとはね…。ほら九瑠璃、舞琉。教科書片付けろ。できたから」
    「はーい」
    「肯」

    静ちゃんも座れば?と言われて、定位置化している双子の横に座る。どうやら、ちょうど三時のおやつ時だったらしい。

    「二人の分はできてるけど静ちゃんのは流石に準備してなかったからねー。コーヒーでも飲んで待っててよ」
    「あー、わりぃな…。ん?なんか作ってたんじゃなかったのか」
    「え?」

    手伝いだといっていたからてっきり他に何か作っていたものだと思っていたのだが、違ったのか。少し、ほんの少しだけプリンが食べられるかと思った静雄は、心の中で嘆息する。最近、仕事が忙しくて甘味などあまり食べていないのだ。

    「あぁ…あれね。チャットの知り合いと、この間のサッカーの試合でどっちが何対何で勝って誰が何分ごろにゴール決めるかっていうかけやったんだけど、僅差で負けちゃってね。負けたら菓子贈呈。ということになってたんだ。それを作ってたんだよ」


    リクエストがなかっただけましだよ。今手元にある材料でできるからねー。
    臨兄ってば手抜きー!
    いいんだよ、あいつには手抜きで

    そんな兄と妹の会話が聞こえてくる。
    随分と親しいようだが、チャットの知り合いということは静雄の知っている人間ではないということだろうか?

    「俺も知ってるやつか?そいつ」
    「ん?静雄さんは…本とか読むんなら知ってるかなぁ?知ってる?この間新しいの出てたの!この人!」
    「兄…早、本…貸」
    「無理を言うな。仕事の合間に読んでるんだから」

    雑誌の小説新刊コーナーの本を開いて指を差される。しかし、静雄は名前を聞いてもピンとこなかった。
    小説なんて、せいぜい幽の奴がやるドラマとかの原作しか読んでねぇな。と呟けば、だろうと思った。と三者三様で返ってくる。それに少々イラついたが、しかし自身が進んで本を読まないことは事実なので、そう反論もできなかった。

    「ま、そういう訳なんで、今作ってるやつは静ちゃんにはあげられないから、フレンチトースト出来上がるまでコーヒーであっててよ。ついでにこいつらの宿題見てくれるとうれしいけどね」

    まー無理かなー。と笑いながら臨也はキッチンへと去っていく。その言葉に便乗するように、九瑠璃が差し出したのは、高校のものとは違う、二人共通で使っているらしいノートだった。そこにあったのは…英語?らしき文字。

    「あ?なんだこれ。英語の宿題か?」
    「違うよー。これはうちの両親からの宿題!これマスターできたら次の夏休みフランスに連れてってくれるんだ!」
    「フランスぅ!?」
    「そ。読み書きある程度マスターして、あとは臨兄から仏会話講座してもらうの!」

    そういわれてパラパラと渡されたノートを見れば、他にも違うらしい言語が見える。付箋を見れば、『独』『伊』『仏』『西』……ヨーロッパの主とされるような言語ばかり書いてあった。後ろの方には、他の国での発音なども書いてある。はっきり言って細かい。

    「…あいつこんなのもしてんのか」
    「たまに海外旅行行ってるからね」

    流し読みしてもさっぱりわからないノートを舞琉に手渡したちょうどその時、キッチンの方から静雄を呼ぶ声が聞こえた。どうやら、取りに来て自分で持って行けということらしい。
    流石に突然来て自分の分を用意しているわけがないか。と十数分前の自分の考えに苦笑して、静雄は普段コーヒーなどを入れる時以外は立ち入り禁止となっているキッチンへ足を踏み入れた。

    「あ、そこに置いてあるよ。フォークとかの場所は覚えてるよね?」
    「忘れてねぇよ。…なんだ、もうできたのか、そのケーキ」
    「ん?あ、今冷ましてるんだよ。触んないでねー。スポンジへこむから」

    そういいながら、臨也は湯銭の用意でもしているのだろう。水を張った鍋を火にかけているその横に、チョコレートが置いてある。
    当の臨也は冷蔵庫からジャムを取り出して、一匙すくって味を見ている。……随分と楽しそうだ。

    「あぁ静ちゃん、アイスはつける?」
    「あ~……おぅ」


    何だかおもしろくない。そう思った静雄だったが、それがどういう感情の結果なのかまで判別はできなかった。ただ面白くない気がする。きっと、このケーキが自分のためのものではないからだ。そう考えて、

    「静ちゃん、バニラとチョコどっちが―――――……

    バギッ

    ん?」

    形容しがたい、しかしそんな音が響いた。まさかテーブルの脚でも折ったのだろうかとどういう状況ならそうなるのかわからないことを想像して、臨也は慌てて静雄の方を振り返る。と、

    「ちょ、何してんの!?」

    静雄は、折原家自慢のキッチン内臓オーブンの扉を、見事なまでにねじ切り、打ち捨てていた。

    「静ちゃん!?何してんの。って、あぁ、中も壊さないで、中は壊さないで!?」
    「うっせぇお前がわりぃ」
    「理不尽どころじゃなく意味わかんないし!!」

    ちなみに、静雄の思考回路としては、
    なんかむかつく → ケーキ喰っちまうか → なんか怒られる気がする → しばらく食わせてもらえない? → ケーキを焼いた元凶(オーブン)を壊そう。
    である。ここで原因のチャットに行かないのは、臨也の仕事道具であるパソコンを壊せば知らない間にまためんどくさいことに巻き込まされ、ついでに最強のラスボスとして向こう側で微笑まれそうだからである。巻き込まれた後にわかったならもちろん立ち向かうが、できればそういう機会は少なくしたい静雄だった。

    「っだー、もう!!」





    ********************





    『で?』
    「で?も何もないよ。オーブン壊れたから、しばらくあれ使った料理ができなくなったんだよ」

    使い勝手のいい気に入っていたオーブンだったので、どうにも落胆の色は消えない。新しいものに買い替える時は喧嘩人形割が使えないかと、彼の上司あたりに請求する気満々の臨也だった。

    『まぁ、俺は無事食えたわけだが…うまいぞ、ありがとさん』
    「あーはいはい。喜んでもらえてよかったよ」
    『それで、喧嘩人形はそのあとどうしたんだ?』
    「ん?あぁ……



    三か月間俺の家に立ち入り禁止」





    あとがき↓
    元凶のオーブン、しかし、プリンやケーキを食べさせてくれるオーブンを嫉妬(?)故に壊してしまう静ちゃんでした。あんまり嫉妬してるというシーンを出せませんでしたが、喧嘩に発展させると怖いので…。これもある意味、料理の邪魔ですよね?ケーキの相手はお分かりかもしれませんが、九十九屋さんです。
    それでは、リクエストありがとうございました!!

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