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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    200000hitお礼小説、ⅱ

    どうもです、房藤です。まだまだ感覚は戻っていない…と思いますが、その方がむしろこういった雰囲気は書けるんじゃないかと思ったり。





    24時間戦争コンビ






    「おい臨也、何か郵便はいってたぞ」
    「ん~?おや、久しぶり静ちゃん」

    波江が休みをとって居ない、平日の午後。春に近づいてきたと予感させる陽気が外で街を照らす中、臨也は一人黙々と書類整理をしていた。その姿に、静雄としては呆れるしかない。

    「昨日メールしただろうがよ…。ほらよ。お前の取引相手か?」
    「ん?いや、違うねぇ…。あぁなんだ。同窓会のお知らせか」
    「同窓会ぃ?」

    来神のはもう先日終わったはずだ。と顔に出ていたのだろう。臨也はクスリと笑って、大学のだよ。と口を開いた。

    「俺達の学年の学科代表からだね。出席の有無の確認みたいだ。新宿に住んでるのは知ってたから…そうか、もうそんな時期か」
    「そういや手前、大学出てたんだったか…」

    静雄も臨也と普通に話せるようになって初めて知ったのだが、臨也は大学を卒業していた。まぁ、表向きは情報屋ではない別の仕事をしているとのことだから、しっかりとした学歴がないとダメなのかもしれないが。ちなみに、その表の仕事に関しては一切語られたことはない。
    聞けば、門田も大学進学は知らなかったらしい。新羅は感づいていて何も言わなかったようだし、新羅が言わないならセルティだって知らないだろう。あの妹たちが言いふらすこともないと思えるから、結果的に、臨也の進学はほぼ誰も知らなかった。
    全く、静雄と三年間、しかも卒業式にあんなことをやっておきながら大学受験までしているとは、臨也は相当余裕であったらしい。どちらか、かは、どちらと聞いてもキレそうなので聞かないが。

    「行くのか、同窓会」
    「ん~…大学の同級生って、色んなところに就職したし、色んなところにパイプ持ってるやつが多いからねぇ。会えるときに会っとかないと。どうせあいつらもそんなところでしょ。大学で作った人脈は就職してからも使える人脈だしねぇ」
    「……まぁ、来神は、進学校じゃなかったからな…」

    臨也の大学の同級って、まさかこいつと似たような奴らじゃねぇだろうな。とは一瞬思う。類は友を呼ぶとはよく聞く言葉だ。恐ろしすぎて想像したくない光景だが、おそらく教師陣…というか教授陣の胃に穴をあけることは確実にやっているだろう。

    「やだなぁしずちゃん。俺はそんけーする教授をそんなに困らせてないよ?」
    「心を読むな…。ってか、なんだお前、さっきからん~ん~言ってるかと思えばよっかかってきて…」
    「ん~…いやさ、徹夜3日目なんだけど、ちょっと眠くて…」

    同窓会のお知らせが書かれた紙を持ちながら、臨也はソファに座る静雄に抱きつくようにしてもたれかかってきた。別に静雄からして重くはないが、仕事中じゃないのか、と聞けば、寝ぼけた声で急ぎじゃないんだ。と帰ってくる。

    「しずちゃん来るって、メール来て、寝ちゃったら気づかないだろうなっておもって…」
    「臨也…」
    「ドアこわされたらやだし…」
    「おい」
    「ねてるって知ったら、しずちゃんだまってかえっちゃいそーだし……」
    「……」

    それは何か。俺が来るからって起きててくれたってことか?
    そういえば、臨也の徹夜が三日目に突入したら必ず共にいるはずの秘書がいない。おそらく急ぎの仕事などは昨日のうちに終わっていて、帰ったのだろう。しかし、そのあとに自分がメールしてしまったのだ。

    「あー…悪かった、な…眠かっただろ」
    「んー…」

    掌で頬を覆って上向かせてみるが、本当に眠いのか、掌に頬をすり寄せて唸るだけだ。
    猫のような仕草に笑っていれば、少し浮上したのか、臨也がふわりと笑う。

    「しずちゃんきてくれるなら…いー………」
    「……………………………………………………おぅ」

    思いもよらない言葉と子供のような笑顔に、静雄は一瞬何と答えていいのかわからなくなった。とりあえず、衝動的に動こうとした腕を何とか止める。
    それを知らずに本格的に寝に入っているのか、しかし起きていたいのか、愚図る子供のように臨也は静雄の胸に頭をこするように押し付ける。

    「眠いんなら寝ろ。俺が勝手にメールして勝手に来たんだから」
    「う~…でも…しずちゃんと、もう、ちょっと…」

    その先の言葉は、よくは聞こえなかった。が、静雄としては眠いのをこらえて一緒にいようとしてくれているだけでも、何やら嬉しい気持ちになる。
    あまり揺らさないように気を付けながら、静雄は臨也の体を抱えて寝室へと歩き出した。最近やっと間取りを覚えたが、この家は無駄に広い。

    「し…ず…?」
    「眠いんなら、寝ろ。俺も一緒にいるから」

    ベッドに横たえて手紙をサイドボードに置き、なるべく苦しくないようそっと、そっと抱きしめる。そうすれば、先ほどのように臨也が自分の腕の中にすり寄ってきた。すっぽりと収まった体を抱きしめる力をもう少しだけと強めて、静雄は囁く。

    「おやすみ、臨也」
    「………ん…おやすみ………」



    微睡はまだ、春の陽気のせいにはできなかったが、静雄は暖かいからだとそう決めて、静かに目を閉じた。



    春は、未だだ来ず。





    あとがき↓
    ……………どんな時でも、やっぱりこれが私の限界なのかもしれないです…。これ、甘いですか。らぶらぶでいいですか?(;-;)たまには臨也さんにしっかりデレてもらおうとか思ったのですが…。うぅむ。目指せ、もっと甘く甘く甘く…!!せ、赤面せずに書けるように……!!(*ノノ)

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