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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    一段落!

    だけ、つきました。宿題~。
    なので、オフのサンプル予定?をもう一つだけ。

    今度は静ちゃんいます!何だか、書いたの久しぶりな気がするなぁ…。
    あ、沙樹ちゃん出したかったので、ちょこっとだけ設定が変わってます!!






    静雄は、午前で仕事が終わった為にブラブラと池袋の街を歩いていた。
    一昨日は、新羅や門田に悪いことをしてしまった。急いでいた為に、折角の呑みに行こうという誘いを断ってしまった。元からその日はトムに誘われていたので無理だったのだが、碌に返事もせずに叫ぶように返してしまったのを覚えている。
    今度、機会があったら自分から誘ってみようか。
    そう、考えていた時だった。

    「しっずおさーん!!」
    「ん?おぉ、九瑠璃に舞流か…久しぶりだな」

    自分を呼ぶ声に辺りを見渡すと、真新しい来良の制服に身をまとった二人の少女がいた。
    珍しく、制服はきっちりときているらしい。…否、それは、今までとは違う制服だった。
    二人の周りには、門田達の姿もあった。

    「そうか、入学式か今日」
    「そう!えへへ~、静雄さんや臨兄達の後輩だね!」
    「高校の名前は代わっちまってるけどな…。あぁ、門田。一昨日は悪かった」
    「あぁ…いや、また誘うさ」

    門田や狩沢などのお馴染の四人と、双子。そしてその奥には、今日で二年生になった来良の二人がいた。

    「よぉ」
    「お久しぶりです、静雄さん」
    「こ、こんにちは……」

    竜ヶ峰帝人と、園原杏里。この狭いようで広い池袋の街で、よく会う二人の高校生だ。
    そして、もう一人。

    「…ん?もう一人はどうしたんだ」

    いつも一緒にいる、紀田正臣がいなかった。

    「あ、紀田くんなら…」
    「知り合いの人を迎えに行くって。さっき、来良を出たってメール来たんで、すぐ来ると思うんですけど…」
    「知り合い?」
    「みっかどー!!悪いお待たせ!!入学式の後の保護者説明会が長くってさぁ!!」

    どんな知り合いなんだと聞こうとした時、その声は静雄の後ろから聞こえてきた。

    「うぅん、そんなに待ってないし…というか、別に待ってなくても良かったんじゃ」
    「いやー、久々の池袋の街で迷っちゃうんじゃないかと思ってさ!親切な俺様は待っちゃってたわけですよ!?」

    帝人と杏里の元まで駆け寄ってきた正臣は、誇らしげに胸をそらす。
    まるで偉業を達成でもしたかのようなその鼻高々といった様に、容赦ない声が降りかかった。



    「余計な御世話だよ。大体、俺を待ちながら保護者の若い奥様方や待ってた新入生にナンパめいたことしておいて…沙樹にでも言っておこうか?正臣」



    その瞬間、静雄は動きを止めた。
    初めて聞くような、久しぶりに聞くようなその声に、自分がどう行動すべきか分からなかったからだ。
    そしてその間にも、その声の主との距離は縮まっていく。

    「そりゃないっすよ~!!あ、帝人、園原さんも!紹介するな、今日はもうバイトで帰ったけど、沙樹の知り合いで、そこの折原双子の兄でもあって、三日前にフランスから帰って来たばっかりの、

    折原臨也さん!」

    「はじめまして、よく正臣から聞いてるよ、仲のいい友人だって」
    「は、はじめまして。竜ヶ峰帝人です」
    「園原杏里です」

    静雄との距離は、1mと少し。
    それでも、その声の主は、静雄には全く気付いていないかのように、その向こう側にいる帝人達に笑いかけた。

    「臨兄!どうだったぁ?」
    「うん、昔より真面目な学校になったなぁってそれだけ。あの頃からいる先生もいて、俺の顔見て青ざめてたよ~。挨拶してきたけど」
    「臨也……お前なぁ…」
    「あっ、ドタチン二日ぶり~。そっちの子達が、いつも一緒にいるって言う?」
    「あぁ」

    次は双子に、そして門田に。
    どうあっても、固まって動かない静雄に対して何かする気はないらしい。
    否、どうするべきかなど、彼がまだ自分の後ろに立っている時点で、分かっていた。
    何とか、ゆっくりと身体を動かす。未だに混乱した頭を、どうやって冷やそうかと思っても、静雄にはわからない。
    ただ、どうしてここにいるのかとか、何故今まで一度も連絡してくれなかったのかとか、そう言った事を考えながらも、静雄は振り返った。
    そして、そこにいたのは、

    「いざ……や…」

    髪は、4年前に見た時より長くなっていて。
    背も、いくらかは伸びた。でも、自分より10cmは低いだろう。
    服は入学式にでてきたからかフォーマルなスーツで、その左手にはバッグと、春物の高級そうなコートがあった。
    でも、赤い瞳は相変わらずで、声も、そんなに変わっていない。
    妹や門田に笑う顔も変わっていないし、自分が呼んだことに気づいて、こちらを見上げる仕草も、変わって、いない。

    「臨也…?」
    「うん。そうだよ。



    ―――――――――――――――久しぶり、静ちゃん」



    そう言って、自分のことを呼ぶのも、笑うのも、全く変わっていなくて。

    「っわ!?ちょ、スーツが崩れるから離してよ~。あと苦しいってば。力込めないでよ骨折れる!!」
    「っるせぇ……音沙汰なしでいきなり現れる手前が悪いんじゃねぇか…」
    「って、わー!痛い痛い痛い!!ちょ、ドタチンヘルプ!!」
    「あ~…臨也、お前が悪い」
    「何で!?」

    思わず力を込めて抱きしめる。
    自分の力のことなんて何でもないように話すそれも、その気になれば自分と渡り合って喧嘩できるそれも、きっと変わらないまま。



    4年ぶりに、臨也は静雄の前に帰って来た。





    あとがき↓
    この後で、またいろいろある予定…!


     

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