こんばんわ、房藤です。最近夕飯時間が8時を回って不健康な食生活を送っております。早寝早起きを心掛けたいけどいつの間にか遅寝遅起きになっております。もっと頑張れ自分と言い聞かせてます…。
頑張って卒論こなさないとね!四月から生活できないし!と心の涙と汗を流しながら生活しています。しかしまぁ、先月と比べれば随分とましな精神状態…なのかな?
四月からと言えば、正確には五月からですが、生活の場が関東になりそうです。雪国から離れて生活なんて、実家に帰った時大丈夫だろうかとか夏は生きていられるかと考えてます。まぁ、無事に卒業できなきゃ意味ないんですけどね!!(泣)関東になればイベントにも行きやすかろうと、そんな風にも考えております。
まぁ、それはともかく、今回のリクエストは久しぶりの臨美さんです。お正月orクリスマスのリクエストですが、これはできるだけ時期に沿いたいと考えまして、もう少し遅くにやろうと思いました。そして、さっそく目標が崩れて申し訳ありません。多分こんな調子でやっていくかと思います…。
さてそれでは、可愛らしい情報屋さんが書けますように…!!!
あ、前後編です。
高校での三年間は、偽りに偽りを重ねて生きていた。それが当たり前だとも、思っていた。
「のっぞみ~!!」
「こっち!!」
もういいよと抱きしめられて。すまなかったと言葉を重ねられて。最初は訳が分からなかった。だって、それが普通だったから。
でも、重ねてきた偽りをとるということに、少しの好奇心と魅力を感じて。
「うん!」
私は今、その偽りを脱ぎ捨ててここにいる。
********************
折原臨也。池袋在住。両親は海外。二人の妹は現在小学校四年生。来神高校卒業後、当人の行方知れず。
これが、現在『折原臨也』で調べて出てくるデータだろう。しかし実際は、『折原臨也』なんて人間は存在していない。
戸籍もないし、小学校までの学校の記録もない。あるのは、中学校からだけ。
海外から帰ってきて中学校に入ったことになっているから、そこらへんは違和感を持たれない。実際、海外にいたのだし。
「あ~……暑い!」
「しょーがないって」
「猛暑日だしねぇ。プールも混んでるよなぁ。誰かの家で遊ぶ?」
折原臨也。その正体、否、本当の名前は、『折原臨美』という。一文字変えただけのシンプルな偽名だが、まぁ、それくらいの方が漢字を間違えなくていい。
はっきり言うと、中学校からの六年間、『折原臨也』として生活していたのは、はた迷惑な両親のせいだった。どういった経緯かは知らないがまたヤバいことになったとかで家族である自分達の方にも危険が及び、日本に帰ってきたついでに、性別や名前を偽って生活をさせられた。あの妹達に関しては、最強のお手伝いさんがいるので割愛。
そんな面倒事も、自分が高校を卒業するころには終わり、大学は晴れて女子大生という言葉を背負って通うことができている。
三年間男として生活していたために、時折女らしさが抜ける時がある。しかしまぁ、そこは少々お転婆と見えるようフォローしているし、別に高校の時もずっと男のように振る舞っていたわけではない。『甘楽』はお遊び半分とはいえ、自分が高校も普通に育っていたらこうなっていたのではと考えて作ったのが始まりのキャラクターだった。そんな、仮想の自分を1と0の世界に置いて動かすことで、自分はかろうじて女性として生きていたのかもしれない。
友人もできて、恋愛には興味はないから、周りの好みなどを聞いて把握して、情報屋というほどではないが振る舞っている。そういう立ち位置は行動さえ変えれば随分と楽なものだと実感しているから。
しかしまぁ、変り者の周りには変り者が集まるのか、どうにもアクの強い友人が多い。
今日は、講義が休校になったので暑いしどこかで遊ぼうということで歩いていた。周りは汗をかきながらも必死に歩いていたり、どこかへ遊びに行くのだろう、小さな子供が暑さに辟易しながらも大人を引っ張っているのが見えた。
「そうだ。池袋に新しいアイスの店オープンしたんじゃん。そこ行こ!!」
友人の突拍子もない言葉に私を含めた周りが目を丸めながらも、私以外の全員が笑顔で賛成と言った。
私は、引きつりそうな顔を苦笑で押さえて、しょうがないなぁと笑って了承した。
PR