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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    あ。

    出版者様に追加の在庫発送お願いしなきゃ…。まぁ明日にします。現在お申し込みを頂いてお名前明記してある分で、『If.~Comment est-ce que le gâteau sucré est?~』の在庫が終了となりました。今のところ、再販の予定はないです。
    そういえば、料理シリーズの再録、キリバンで書いたもう一つのif.も入れていいものでしょうか?のんびり書いているのですが、APH関連も後ろにまとめていいんでしょうか…。うぅむ悩む。
    さて、久しぶりに料理シリーズ。他の長編もあるのでゆったりまったり、年内に書き終えたい、来神高校修学旅行編です。これも再録の予定~。




    来神組+首なしライダー






    岸谷新羅は、自宅のローテーブルに沢山のパンフレットを広げながら唸っていた。
    まぁ、それもそのはず、来神高校の二年生は今年の11月末から、四泊五日と、少し長めの修学旅行だ。
    当初、『あの』戦争コンビの存在の為に修学旅行自体が危ぶまれたのだが、とある日を境に喧嘩の数が減ったのを受け、教師陣もホッと一息ついたそうである。
     が、問題なのはその行き先だ。京都・大阪などをまわる関西コースか、沖縄をまわる南国(?)コース。毎年違うそれは、発表が明日だ。掲示板に表示される。
    臨也あたりに聞こうかとも思ったのだが、その本人が家の用事とかでここ数日学校に顔を出していない。メールで、とも思ったのだが、ここは発表されるまでの楽しみにしておこう、と思ったのだ。

    『新羅、何を悩んでいるんだ?』
    「セルティ!」
    『あぁ、修学旅行か。もうすぐだったな』

    いつからそこにいたのだろう、コーヒーを持ってきてくれたセルティは、パンフレットを一つ手にとってパラパラと流し読む。
    そんな様に、あぁセルティがいてくれたら悩みなんてもうどこかに言っちゃったよ!と感じつつ、新羅は苦笑した。

    「関西ならさ、臨也が詳しいだろうし行きたいところをピックアップしておけばいいんだ。でも沖縄となると別でさ…」
    『?あいつは関西方面に住んでたのか?』
    「さぁ?そう言うのを聞いた覚えはないけど、詳しいと言えば詳しいよ。知り合いが住んでるらしくてね、前に八橋とか京野菜とか…。よら、去年ももらっただろ?聖護院大根とかさ」

    そう言われ、そう言えばもらったな。とセルティは大量の野菜を思いだす。
    余談だが、そこにおまけとして加えられていた浅漬けは、臨也の手作りだったりした。

    「まぁ、だからね。迷ってるんだよねぇ…」
    『そうか…。でもまぁ、そうやって悩むのも学生の特権じゃないか?』
    「はは。そうだね」

    明日が楽しみだなぁ。どっちになっても、お土産たくさん買ってくるね。
    そう言ってパンフレットを集めた新羅に、セルティは優しく頷いた。





    **********





    「修学旅行か…。まぁまず、行けることになってよかった。というところか」
    「俺のせいじゃねぇぞ」
    「まぁ、お前と臨也、二人のせいだな」

    新羅とセルティの語らいから時間は遡って、その日の昼休み。保健委員だからと用事でいない新羅と、最近学校に来ていない臨也を除いて、つまり、静雄と門田は屋上で昼食をとっていた。

    「関西に決まったら、行きたいところだけ決めてルートは臨也に丸投げするって岸谷の奴は言ってたけどな」
    「は?ノミ蟲の奴、案内とかできんのかよ」
    「詳しいらしいぞ。岸谷が言うところでは」

    ふぅん。と頷いた静雄は、何故か少し眉間に皺を寄せた。
    何故か、なんか、気に食わない。
    まぁ臨也がそんなことできると思ってないからだろうと結論付けて、パク。とメロンパンを口に入れる。

    「…なぁ、門田」
    「ん?」

    何だ?と、弁当を食べ終えたのだろう。ペットボトルの茶を飲んで一息ついている門田が不思議そうに静雄を見る。
    静雄の視線は、門田ではなくメロンパンに注がれていた。



    「……臨也の奴、メロンパンとか焼け「それは止めとけ」」





    ***********





    さて、そんな頃、学校を堂々とサボった臨也はというと、

    「リーンー!なぁ、うちのキーオイル知らへん?テーブルにおいとったと思うんやけど~」
    「それなら、そっちの棚。ったく……。何で俺がこっちに来て炊事洗濯しなきゃいけないわけ?」
    「しゃあないやん。センセが修学旅行の引率でいないんやから」
    「お前らで作りやがれ」

    修学旅行予定地の一つ、京都にいた。
    何故か。といえば、ちょうど珍しく両親が帰って来たと思えば、それと同時に莉真に連れだされ、新幹線に乗せられたのである。

    「リン兄ちゃ~ん」
    「あぁ、一。朝ご飯もうすぐできるからみんな起こしといで。あと、中学生組に洗濯物取りこめって言って。あと…防音室に籠ってる阿呆どもの部屋は、外から鍵閉めておいで」
    「酷いでリンおはようさんっ!!」
    「はいおはよう。さっさと食って学校行け」

    家の数倍騒がしい。と臨也はため息をついた。こんな騒がしさの中にいるなら、無理矢理にでも新幹線に乗って帰ればよかった。それができなかったのは…

    「リン!えぇブツ入ってきとったから見といてな!」
    「あ~うん。面白そうなところに流しとくよ」
    「できればうちがリアルタイムで見れるようにしといて!」

    リツ…関西で同じく情報屋をやっている浅上六実と、ついつい仕事の話で盛り上がってしまったからである。
    まったく、仕事熱心なのも駄目だなぁ。と考えながら、臨也は今日の夕方の新幹線で帰る予定だ。

    「そういや、リンは修学旅行どこなん?」
    「ん?」
    「や、うちらはほら、一応私立やから海外予定やけど、東京やったら、公立だと国内かなぁ。て」
    「あぁ、そうかもね…。そういや、明日か明後日だったな。発表」
    「こっちやったらホテル抜け出してきてな~?」
    「あ、それえぇな。ひっかけ橋あたりで遊びたいわ」
    「あそこのお好み焼屋に久々に行ってもえぇなぁ…」

    話題がすり代われば、周囲もおのずとそれに混ざってくる。小さな子供もまたこちらを見て「また来るの?」と聞いてくるものだから、臨也としては悩むしかなかった。
    ……しかしまぁ、言いにくい仕方がない。
    臨也が口を開いた瞬間、空気が固まった。



    「行かないよ?俺。修学旅行」



    ……あれ、俺変なこと言った?



    ちなみに次の日、来神高校の屋上で同様の光景が繰り広げられることを、臨也は夢にも思っていなかった。





    あとがき↓
    そういうわけで、来神高校修学旅行編~。関西の方々の学校は、『幽玄』と同じ…ですが、『音楽』学校ではないですね。普通の、私立高校で。
     

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