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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    夏の冷えピタ。

    高校の部活の時から愛用してます。おでこにはっとくと、冷房なくてもそこそこは耐えられる一品。風邪引いてなくても家に常備してます。ありがとう冷えピタ。愛してる冷えピタ。
    暑さで頭がくらくらするとか、そういう人にも結構おススメかも。でも、冷たすぎてくらくらする場合もあるのでそこら辺は注意…。

    臨也さんとかしてそうです。冷えピタ貼って、冷房かけてお仕事。きっと波江さんに呆れられていると思います。


    さて、幽玄はバトルパートに入りました。上手くかけるか不安ですが、まぁ、幽霊さん達に対してはあんまり肉体的暴力に出ない臨也さんなので、そこら辺は大丈夫…かな…?






    さて、公園に入ったところで臨也を見失った二人は、ベンチに座って、あれはなんだったのだろうと考えていた。
    誰も、あの静雄でさえも臨也を視認しなかった。とてつもなく異常事態である。
    それとも、今日の臨也が特別異常なのか。
    とりあえず帰ろうか。と立ち上がった時、杏里が突然あらぬ方を見た。

    「?園原さん?」
    「いえ、その…何か、こっちに……」
    「え?何か…って…!!」

    杏里に遅れて数瞬。帝人もまた、その気配を感じ取った。
    なんと表現すればいいのだろう。重くて、暗い。恐ろしさしか感じないような『闇』。臨也に感じたそれとは、まるで正反対のようなそれは、まるで重力を何倍にもしたかのように自分達の上にのしかかってくる。
    そして、触れると言いようのない悲しみや苦しみが、自分の中に無限に生まれてくる気がした。

    「何…だ…!?」
    「竜ヶ峰君…!これ…は……!!」

    二人で手を繋いで、少しづつ後ずさる。しかし、身体はほんの少しづつしか動かなかった。
    重い。暗い。寂しい。嫌い。憎い。………こわい。
    そんな思いが、まるで淀みのように自分達の上にあるのが『視』えた時、ふっと、その重圧が軽くなった。

    「………え…?」

    何故だろう。と思って辺りを見渡せば、淀みは自分達から離れた場所におり、その間、自分達の少し前には、夜と同化しそうなくらい黒い、黒猫がいた。

    『少しは持ったか。まぁ、及第点というところだろうな』
    「っひ!?ね、猫が喋った?!」
    『失礼な子供だ…。これは器だ。まぁ、この身体が死ぬまで、出るつもりもないけれどな』

    飄々と言う猫は、もうちょっと下がれ。と帝人達に言うと、その淀みに向かってにやりと笑った。

    『見事に引っかかってくれたな。トカゲの尻尾ほどだが、まぁ、解析すればいい手掛かりにはなるやもしれんな』
    『………』
    『だんまりか?それとも、言葉を解さぬほどの低級だったか…。まぁ、後者はありえんな』

    淀みは、一向に黙ったままだった。恐らく隙を窺っているのだろうが、子供達には派手に動けないほどの極小結界を張っておいたし、そうそう破られるような代物でもない。
    やがてしばらくの睨みあいの末、動いたのは当然というべきか、淀みの方だった。

    「あ、危ないっ!」

    子供が叫ぶ中、椿はただ、悠々と立っていた。
    椿には、己が害されない絶対の自信がある。何せ、一緒についてきたものはすぐそこで待機していたのだから。
    そして、歌声は響く。自分よりずっとゆったりと、歌を紡いできた足音は、すぐそこにあった。


    Humpty Dumpty sat on a wall.

    Humpty Dumpty had a great fall.


    「…え…?」
    「これ…マザーグース……」

    聞いたことのある旋律は、淀みの動きをピタリと止めた。椿はそれを見て、何の感慨も浮かばぬ目で呟く。

    『そら、低級よ。【お前の死神】がやってきたぞ?』


    All the king's horses and all the king's men

    couldn't put Humpty together again.

    Humpty Dumpty sat on a wall.

    Humpty Dumpty had a great fall.

    All the king's horses and all the king's men


    couldn't put Humpty together again.

    Humpty Dumpty sat on a wall.

    Humpty Dumpty had a great fall.

    All the king's horses and all the king's men


    couldn't put Humpty together again.


    何度も何度も繰り返されるそれは、急激に淀みの大きさを小さくしていく。やがて、帝人達がその歌い手を視認できるほどになると、その淀みは電球程度の大きさになっていた。

    「い、臨也、さん…?!」
    「おー、椿。ほんまにガキまもっとったんやねぇ」
    『お前が言ったんだろうが…』
    「…え?」
    「そやかて、ギリギリまで手は出さんと思うとったんやもん」

    現れた臨也は、どこかいつもと違っていた。
    猫相手にニコニコと話すその口調もそうだが、どこか、自分達が知るいつもと、違う。
    それは、まるで『夜』のようだった。

    「…い、臨也さん…」
    「あぁ、ちょおまっとって?今これ捕まえるんよ」
    「つ、捕まえ…?」
    「ロウあたりにでも渡してスミからスミまで、もう叩いても埃が出んくらい調べてもらうさかい…楽しみにしといてや……?」
    『っひぃ!!き、聞いてないぞ、六楽園の奴がこっちにいるなんて!』

    淀みは、明らかに怯えたように後ずさった。しかし、それは小さな壁のようなものに阻まれている。良く見れば、大きな球体の中に閉じ込められているようだった。

    「あら、知られとるなんて光栄やわぁ」
    『貴様らの敵へのえげつなさは有名だろうがっ!京の奴らは貴様らにまったく手出しできんと来た!』
    「手出しできんのやなくて、手出しせんのや。よほどのことがない限り、京の妖どもとは不可侵条約結んどるからなぁ」
    『聞いた事ないわそんな条約!』

    じたばたと球体の中で暴れる淀みは、いっそ見事なまでにコミカルである。
    臨也はそれを見てコロコロと笑ったかと思うと、パン、と扇子を開いて自分の周囲の空気を一閃した。
    すると、ぼとぼと、と落ちるのは、球体の中の淀みとよく似た、しかし小さい、それ。

    「やっぱよってきおった…めんどいなぁ。椿。ちょい気張るさかい、後よろしゅうな」
    『疲れてるから一発で決めろ。あと、携帯よこせ』
    「椿操作できへんやん。肉球でボタン押す気か?」
    『この子供達に頼む』
    「あぁ。そ。ほんなら後これ頼むわ」

    携帯と共にながられた、小さな…カプセル。なんだろうと帝人達が覗き込むとそれは長年愛されている、どこかでよく見た赤と白のボールだった。

    「……え、いや、あの、これ…」
    『文句は開発者に言ってくれ。ちょうどいいイメージカラーでこれになった。ちなみにスーパーとハイパーもある。機能に差はない』

    そう言うと、椿はひょいとボールを持ち、器用に二歩足で立って…淀みに向かって思いっきり投げた。

    『んなのありかあぁぁぁぁぁぁ………』

    「…不謹慎だけど、ゲームの音楽思い出した…」
    「わ、私も、アニメのセリフとか思い出しちゃいました…」

    なんだろう、緊迫している臨也と、空気の温度差が凄い違う。
    事も無げにボールを回収した椿は、携帯と共に数歩下がって、器用にベンチの上に乗った。

    『お前達も、ここが一番安全だ。こっちに来て座れ。どうせ1分もせずにリンの仕事は終わる』
    「…?リン…って、」
    「臨也さんの、こと、ですか…?」
    『あぁ六楽園臨……。あいつの、もう一つの名前だ』





    **********





    さて、ギャグパートが進行している間に臨也は何をしていたのかというと、ハンプティ・ダンプティの歌詞をずっと口ずさんでいた。
    もちろん、心の中で後ろに対してのツッコミをすることも忘れない。
    カプセルを開発したのは現在池袋在住の仲間だが、何をどう思ってカラーリングにこだわったのかは未だに謎である。が、海外の同業には、結構好評なので黙っている。

    「さて…ほんならいこかー。全部把握できたしな…。結界内にいるのは10…20…惹かれてきたん合わせても力は小さいし…人についとるのもおるようやけど、まぁ、えぇか。人を守るのが今回の仕事やないからな」

    トントン、と臨也が地面を叩けば、その足元には白く、小さな丸い陣が幾多も浮かび上がって、淡く光り出す。

    「…わぁ…!」
    「……綺麗…」
    『…まぁ、リンの得意分野はこれではないから…こんなものか』

    小さく後方で呟く声に音なく笑って、臨也は更にその陣を分離させ、何十もの陣をあたりに作りだす。
    それはまるで、そこにだけ光の絨毯が存在しているかのようだった。
    いつの間にか、扇子は消え、その手には長い棒…否、錫杖。それを鳴らして地面を叩くと、陣は球体となって浮かび上がり、臨也の周囲を漂う形となった。



    「さて、眠いさかいさっさと終わらすに限る!結界内のすべて、我に仇なさんとするもの、その存在の種に関わらず、中に潜みしは滅し、外にあるならば貫け!」



    次の瞬間、光は四方八方に飛び散り、その姿はかき消えていった。





    **********





    「今の、は…」
    『そうだな、自動で敵を見つけて、追跡する銃弾とでも思え。ミサイルとかの追尾型みたいなものだ』
    「はぁ…。って、あ、臨也さん!?」

    光の去った方向の一つを見ての帝人の言葉に椿が事も無げに答え、それに、何故猫がミサイルとか知っているんだろうと思いつつも臨也の方を向くと、臨也はいつの間にやらペタリ、と地面に腰をおろしていた。
    慌てて駆けよれば、その顔は暗闇の中でもわかるくらいに白い。

    「だ、大丈夫ですか!?」
    「あ~、帝人くん?うん、ちょっと寝不足とか貧血気味…」

    結構平気だよ~というが、声に覇気がなかった。
    一方の椿は、どうしよう、と臨也に駆け寄るべきか迷っている杏里に声をかけ、携帯を指した。

    「…?」
    『私の指じゃ押せなくてな。そこの、短縮の3番…。あぁ、それだ。薬局って書いてあるところに電話してくれ。臨也の助手が出るはずだから』
    「あ、はい」

    迎えを呼ぶのだろう。そう思ってかける。ついでに、池袋の西口公園に迎えを頼むと伝えてくれないか。と頼まれて頷くと、ちょうど、電話がつながった。

    「あの、私…」

    しかし、聞こえてきたのは予想外の耳慣れた、しかし、しばらく会っていない人の、声。



    『臨也さん!?あんたどこほっつき歩いてるんですかちょっと!沙樹と今日泊まりに行くって言ってたでしょうが!』



    その、余裕で臨也と帝人のところまで聞こえるほどの声に、あ、忘れてた。と、椿と臨也は思い、ついでに臨也は貧血がたたって意識を手放した。





    あとがき↓
    すみません予想外にギャグになりました…。
    あ、ボールは、長年愛されるあのゲームとアニメから。具体的な名前だしてないから大丈夫ですよね!?
    さて、次回は来良組合流。やっぱ来良組は仲良しだと楽しいですね~ははは……後で書き直すかもしれません。

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