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宮城の実家に寄ってから帰るので、戻ってくるのはしばらく先ですね…。
初、戦争コンビ無し。や、いるけど会話してないというか…。
来神組(-戦争コンビ)
来神高校編。
「ねぇ、あの二人ってさ、毎日毎日喧嘩してるのに、何で毎日毎日お昼は一緒に食べて午後の授業サボってお菓子食べてるの?」
「岸谷…俺に言うな………」
そんな二人の目の前で繰り広げられているのは、臨也がフライパン片手に、常に学校に持ってきているエプロンを着て調理中の姿と、そんな臨也を待てを言われた犬のようにじっと見つめて動かない静雄の姿だ。
現在地、調理室。
教師に懇願されてから半分臨也の城と化すこの場所は、屋上と並んで4人がよくいる場所だった。
今日、4限目のこの時間にここにいるのは、弁当も財布も忘れてきたという静雄が、臨也をじっっっ…と見た結果である。
「先生に探して来いと言われたが…」
「俺、この状況で教室に戻れなんて言わないよ。というか、言いたくないし」
ふと見ると、臨也が菜箸の柄の方で静雄の手を軽く叩いた。どうやらつまみ食いしようとしたらしい。
「……ねぇ」
「言うな。俺は何も聞きたくない」
この時、新羅が言わなかった言葉は、数日後には結局言われることとなる。
数年後。
「結局さ、あれだよね。高校の時から全く何も変わってないってことだよね」
「まぁ、そうだな…」
高校時代からよく食べに行っていた、居酒屋。酒も呑める今となっては、バラバラでもここに訪れる機会は多い。そんな中久しぶりに4人で呑んで、最初にペースが早すぎたのか静雄がつぶれ、巻きこまれていた臨也は仕事で連日徹夜だったらしく、ワクであるにもかかわらず寝落ちた。
「食べ物絡むとそうだけど、寝てても大人しいよね~」
「まぁな」
隣同士でかなりの至近距離にいるのに、寝ているからか大人しく静かな光景は、知らない人間から見ればかなり不気味だろう。
だがまぁ、慣れたと言えば慣れたもので。
「セルティが混乱してたなー。やっぱり、初めてみると混乱するよねアレ」
「そのせいか、狩沢が凄いことになっててな。抑えるのが大変だった」
全く、人騒がせなところだけは変わらない二人である。
「ま、僕とセルティの愛の巣に傷だらけで来ることが少なくなるのは大歓迎だけどねー」
「ま、俺もだな。臨也の思考がまともな方向に行くからありがたい」
こう言っては語弊があるかもしれないが、仲良く寄り添って雑魚寝している二人を見て苦笑しつつ、門田と新羅は再び呑み始めた。
まぁ、起きた時の反応が見たいからと、一人分開いていた距離を詰めさせたのは自分たちなのだが。