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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    出かける前に。

    ちょっくら、これから古本屋に行って地獄の傀儡子様の資料を買い込んできます。一時期ハマったんですが、
    あの後売っちゃったんですよね…。どうせだから、第一部の終了辺りから買ってこよう。他?何十冊あるんだか…。本棚新調したい。実家にあるだけで何百冊あるんだろう。今ここにあるだけで…まぁ、教科書が邪魔してるけど結構ある…。はぁ。


    さて、先に芸能パロから。先のお話から一月後。幽君視点で始まります。






    『それ』を目にしたのは、多分偶然じゃなかったと思う。事務所の社長に一緒に見ないかと誘われてみた、その映像が切欠だった。
    その中身は、とある国の、少し前のものだと言われてみたそれは、とあるコンサートの映像だった。
    日本ではないそこで歌うのは、長い黒髪が美しい、一人の日本人女性と、活発的な印象のある、濃い茶髪の日本人女性。
    ポップスが流れたと思えば次に流れたのはバラードで、その次はオペラ。楽器まで持ち出して、コンサートと言うより舞台だと思った。

    「これは…」
    「凄いだろう?R'S(アールズ)と言ってな。日本じゃほぼ無名だが、海外では高い評価を得ている。最近は個人活動が多くなってはいるが毎年、夏になるとラスベガスのショーに出てくる大物だ」

    記録媒体は滅多に残さないグループ何だが、コンサート用の映像を、専任の少年からもらってな。と笑った社長は、公表するなという条件が唯一残念だとため息をついた。

    「見て、聞けばわかるだろう。日本でだって絶対に成功する。それでも、彼らは日本では全く活動しないんだ」
    「何か…訳が?」
    「ん…まぁ、日本では別の仕事をしているらしい…。支障が無くなるまで、日本では活動しないそうだ」

    まだまだ、彼らは子供だからな。その言葉と共に言われた年齢は、幽の兄、静雄と大差ない年齢だった。
    それなのに彼らは、中学生の時にはもう、海外で一定の評価を受けていたらしい。

    「それで何だが…。羽島君は今度、映画、初出演だったね」
    「はい…」
    「それで、誰にも口外しないならという条件で、この…ここで歌っている女性、『リン』に連絡を取ったんだ。彼女はほぼ常に日本にいて仕事をしているとのことでね…。どうだろう。彼女は舞台女優としても結構有名なんだ。オペラの舞台と映画は違うが、スタントマン経験もある。…あって、話を聞くのは?」

    そう言われて、再びその映像を見る。
    観客や、ともに歌うボーカルと笑いあいながら、その女性は黒い髪をなびかせ、紅い瞳は爛々と輝いていた。

    ………?

    その時既視感と言えるようなものが幽の脳内をよぎったが、それの正体がわからず、気のせいだろうと思って、どうだろう。と言ってきた社長の提案を受け入れた。





    **********





    が。あの時の既視感は気のせいではなかったのだと、幽は確信した。ついでに、『誰にも』口外するなという条件にも納得する。

    そして、自分が一人で来るように言われた理由も。

    「あぁ、そこにかけて。今お茶持ってくるから」
    「はい…」

    『リン』との待ち合わせは、渋谷のとある駐車場だった。そこに一人でくるように、と言われた幽の前に、青のスポーツカーで現れたのが…彼、折原臨也である。
    黒の髪、紅い瞳。その顔立ち。これで気づくべきだったのだろうが、あの映像は女性の姿だった。【男】の臨也に結び付かなくとも仕方ないだろう。

    「それで、えっと今日は…。映画の話、だったっけ」
    「えぇ、そうなんですけど…。その前に、本当に貴方があの、『リン』なんですか」

    『リン』が直々に迎えに行くと言われた身としては、『折原臨也=リン』と見るしかない。しかし、幽は彼を知っているのだ。兄と、高校時代喧嘩を繰り広げていた、彼を。
    そういうと、臨也は「まぁ、そう思うのは当たり前だよね」と言って、自分の髪をグイと引っ張った。

    そこから現れたのは、長い、黒髪。

    「色々と事情があるものでね…。コンサートでは早替えで男装女装なんかもやってたりするんだけど、それは見なかったかな」
    「見て…ませんでした」
    「……あんまり驚いてないね。プロテクターとかも取ろうか?」
    「いえ、その…充分、驚いてます」

    ただ、表情に出ないだけだ。これでも十分驚いているし、まさかカツラだったとは思わないだろう。
    後日聞いたところ、このカツラはわざわざ切った自分の髪で作ったものらしい。

    しかし、あんまりにもそのリアクションが不満だったのか、臨也は…リンは、ふぅ、とため息をついた。

    「まぁ、いいけどね…。さて、それじゃあ…羽島くんでいいかな。演技経験はあったっけ?」
    「いえ、今まではモデルだけで…。高校卒業を機に、俳優もということになったんです」
    「なるほどねぇ…。君が演じるものの台本でも手に入れとけばよかったけど…。あぁそうだ。うちの旦那の本ならあるから、それでちょっと読み合わせて演ってみようか。私の持論だけど、演技は、そのキャラクターに俳優が色を…」
    「ちょ、ちょっと待ってください」
    「うん?」

    後に、臨也は…臨美は語る。カツラを外した時より、よっぽどその時の方が動揺していたと。

    「『旦那』って……結婚してるんですか?」

    「?うん。ついでに二人の子持ちです」










    ********************









    あれから、数年。個性的なR'Sの面々の指導もあり、様々な役柄への理解を得て演じることに成功した幽は、今や大人気の俳優となっていた。
    その幽の手には、一冊の本がある。それは、ドロドロのホラーとサスペンス。そして、僅かに顔を見せるSFチックな話。とある小説家の新作で、発売前から映画化が決まっていた作品だ。
    そして、その映画の主題歌や挿入歌を含めた音楽のすべてを担当するのは、一月前アメリカで密かにCDを出し、そしてこのひと月の間に、瞬く間にダブルミリオンを達成し、世界記録を作り上げた、20代の若手。
    否、若手と言うのは間違いかもしれない。多くの声を長年受けての、CDの発売だ。日本への情報も、いくら流出しないようにとしても限界がある。まぁ、それには、日米間での情報のプロも動いていたらしいのだが、これはまた別の話。
    これ以上はめんどくさいし無理。とのことで、映画の主題歌の発表を持って、日本でのCDの発売も始まると、幽はその一月前に連絡を受けていた。
    そして今日、リン達の子供が、帰国する。
    以前何回か会ったことはあるのだが、それはすべて、仕事で行った海外でだった。
    よって、日本で、親子四人でいるのを実際に見るのは初めてである。

    「やっ、はーねじーまくーん」
    「?あぁ…早いですね。リ……臨也さん」
    「はは。そっちの方が早いでしょ。あぁあと、名前は後一時間もしないうちに変わるからね~?」
    「はい」

    池袋の、とあるビルの大画面の前。待ち合わせのそこに、リンは『臨也』として現れた。いつもの、万人が見慣れた服装で。

    「良いんですか、その格好で」
    「いや、あっちの恰好でもばれるしねぇ。それに最初の映像はこっちのらしいからさ、周りの人間の反応が楽しみで」

    つい、こっちにしちゃったvと笑う、その姿は何だか幼くも見えて、二人の子持ちとは思えない。

    「空港に迎えには行かなかったんですね」
    「真一が迎えに行ったよ。今まで、ちょっと引っ越し作業しててさ。事務所の引き払い」
    「そんな…。言ってくれれば手伝ったのに」
    「いやいや、波江とか…他の子達も、手伝いに来てくれたから」
    「……そうですか」

    その子供達がどんな子供なのかを、幽は知らない。しかし、臨也が関わり、何かしらの騒動に巻き込まれたのだろうということは理解できた。
    その、助手や子供達の方は、何だか臨也が押し切られたらしく、今後も一緒に、という方向で決まったらしい。当面の間だけ、と臨也は言っているが。

    「美鈴ちゃんに静也くん…。会うのは久しぶりなんで、楽しみです」
    「毎日俺はネットであってるけどね…。身長とか、どれだけ伸びたか楽しみだよ」

    そう言っている間にも、目の前の画面にとあるロゴが浮かんだ。

    R'S

    その、誰もが予期していない始りに、誰もが足を止める。
    数瞬後には歌が流れどよめきが走るその前にと、幽は口を開いた。

    「リンさん…」
    「うん?」



    「初登場での音楽チャート一位と、最短記録でのダブルミリオン、おめでとうございます」



    今更ですけど、と付け足してそう言った幽に、臨也は苦笑した。実感は、未だないのが正直なところだ。
    それを分かっているのだろう、臨也の苦笑に、幽もまた苦笑で返して、全く関係のないことを口に出した。

    「そう言えば、リンさんが『臨也』さんでいるのに、兄さん来ませんね」
    「仕事じゃない?そういえば、待ち合わせの時間だって言うのに、うちの旦那様と子供達はまだ来ないね」





    ちょうどその頃。





    「せい、バーテンさんだよ、真昼間にバーテンさん!」
    「……少し落ち着け、すず」




    噂の当事者が、実は邂逅していたりしていた。





    あとがき↓
    あれ、旦那さま出せなかったわ…?タイトルは、初めて映像を見た幽君の感想から!
    コンサートのイメージは、マク○スFの妖精さんとかから。舞台とかのイメージは、曲はサンホライメージ。など色々。


     

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