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デュラララ!!の二次創作小説同人サイトです。
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    100000hit-17!

    久々の更新ですね…。これからしばらく、また失踪する事もあるかもしれませんが…。生きてます。

    さて、まるで今の私のように、来神組にもテスト勉強頑張ってもらいます。ただ、どうしても約二名、妬ましいくらい余裕な人がいるかと思いますので、テスト期間でちょっと心の余裕がない方は、間をおいてからご覧ください…。
    いえ、自分で書いていて、ちょっと…はい。羨ましくなったので…。



    来神組





    「ちょっと静ちゃん…君、何でこれが解けないのさ…」

    臨也は、英語の参考書片手に、向かいに座っている静雄にそう言って、肩を落とした。






     


     


    ********************





     





    「なんだい、また行き詰ってるの?」

    現在地、岸谷家。
    四人は、来週の試験に向けての勉強をしていた。しかし、そうはいっても新羅は医学書を開いているし、臨也にあっては静雄の進み具合を見つつ、日本語ではない、ましてや英語でもない文字の書かれた本を読んでいる。
    つまり、まともに試験勉強をしているのは門田と静雄の二人だけだった。
    最初はその姿勢に怒鳴りそうになった静雄だったが、教えてあげないよ~?という臨也の、自分の成績を正確に把握している言葉に大人しく教わるほかなかった。

    「うん。あ、ここ、スペル違う」
    「…おぅ」
    「あと、そこの単語ね。あと、助詞が違うから直して…。あぁ、あとここの訳もちょっと違う。もらえてサンカク」
    「すっかり先生だねぇ臨也」

    赤ペン片手に、静雄の間違いを細かく修正していく。反対側から見ているというのに、あまり崩れない文字はそちらから教えるのに慣れている証拠だ。

    「静ちゃん、数学はそこそこいいのにねぇ」
    「ありゃ、公式覚えりゃいいだけだろうが」
    「導出も覚えなよ。今回のは証明がでるかもしれないしね。まぁ、計算勝負で証明落とすのも手だけど」
    「門田君はどう?」
    「あぁ、俺は大丈夫だ」

    門田は、物理の演習問題をひたすら解いていた。物理は応用よりも、簡単な基本重視で出すと言っていたので、さほど分からない事はない。

    「というか、お前らは勉強しなくていいのか…?」
    「静ちゃん放置していいんならやるけど」
    「……」

    すかさず返してきた臨也の言葉に、それはまずい。と門田は口をつぐんだ。まぁ、それ以前に学年一位と二位をキープしている二人に、それは余計な心配だったかとため息をつく。ほぼ、慣れと諦めだ。それでも気にして聞かずにはいられないのが、門田のいいところであり、気苦労が絶えない原因でもあるだろう。

    「というか、臨也はあとヤマをはれば終わりだろ?」
    「ヤマかぁ…新しく来た化学教師さぁ、ちょっと予想できないんだよねぇ。俺のクラス受け持ってもらってないからさぁ」
    「あぁ、僕でよければ教えるけど」
    「あ、じゃああとで教えて」

    そんな風に二人が和やかに話しているのを横目に見て、門田は再びため息をついた。
    この二人、もしかすると高校受験もこんな感じだったのだろうか。全国模試も絶対いい成績を残せるだろうに、土曜日に学校に来るなんてめんどくさい。の一言でサボっているのである。
    まぁ、静雄もサボっている一人ではあるが。

    「静ちゃん、できた~?」
    「一応な…。てか、何でこんなのしなくちゃいけねぇんだよ。就職すりゃあ意味ねぇじゃねぇか」
    「それを言っちゃおしまいだよ…。ま、留年しない程度に頑張ればいいって。なんならヤマ、教えよっか?」
    「誰が聞くか」

    即答で返す静雄と、それを見てそりゃ残念。と肩をすくめる臨也の二人を見つつ、新羅はこっそりと笑った。
    何だかんだいって、臨也が先ほどからしつこく教えている部分は、英語で出てくるだろうと予想されるヤマの部分だ。
    素直じゃないなぁ。と二マニマ笑っていると、流石に視線を感じたのか臨也が振り返ってくる。

    「…何」
    「いや、何でもないよ。そういえば、さっきから君が読んでるのはどういう本?」
    「ロシア語の本」
    「いや、それは分かるけど…」
    「心理学の本だよ。同じ英語版もってるんだけど、親が送りつけてきて。ついでにロシア語勉強しようかなってさ」
    「へぇ…」

    もうその話は終わり。とばかりに、静雄が唸っているのを見て英文を指しつつ訳し始めた臨也に、新羅は壁掛けの時計を見てあれ。と声をあげた。

    「もう七時だけど、臨也いいの?夕飯」
    「ん?あぁ、今日はその両親が帰ってきてるからね。放置放置」
    「いや、放置って君…」

    放置する理由は分かるが、連絡を入れなくていいのだろうか。そう聞こうとすると、臨也はあからさまに視線と話題をそらした。

    「さー、静ちゃんこの問題といたら夕飯にしようか何食べたい~?」
    「あ?あ~…親子丼」
    「親子丼ね~。ドタチンも新羅もリクエストない~?」
    「いや、特には…ない、が、」
    「あ、味噌汁なめこで…って、うちで食べてくの!?」
    「あれ、食べない?」
    「…………………………食べます」

    食の誘惑には逆らえない。
    今日は、セルティも遠方への運び屋の仕事で、帰ってくるのは明日の早朝だ。
    一人で食べるよりは、多少騒がしくとも臨也の料理を食べる方がお得だろう。無論、セルティと共に食べる夕食に敵いはしないが…。
    あぁ、何故仕事に行ってしまったんだ。ごめんよ僕がまだ学生で君を養ってあげられないからでもきっと頑張ってさっさと卒業して君を養って二人で生きて行こうねセルティ!

    「新羅新羅」
    「ん?」
    「声に出してる。別にいつもの事だけど」
    「だろうね。あぁ~…セルティ~……」
    「嘆く暇があったら静ちゃん教えててよ。俺もう作ってくるから」

    テーブルに突っ伏して滂沱の涙を流す新羅の頭をぺシリと叩き、臨也は勝手知ったる他人の家、迷わずにキッチンへと向かって行った。

    「ぅう……せるてぃ~…」
    「まったく……おい静雄、終わったか?」
    「…後一問」

    さて、新羅の回復が先か、静雄が解き終わるのが先か。





    その結果はさておき、期末テストの方は臨也も新羅も、いつも通り学年上位をキープ。門田も上位30名に入り、静雄も赤点一教科に抑えられた。





    「手前…俺に教えた全教科の要点、あれヤマだっただろ」
    「あ。バレた?」





    あとがき↓
    久しぶりすぎて、どんな感じなんだろう…。と模索しつつ書きました。以前、幽くんと戦争コンビで試験対策は書いているので、ちょっと違う感じに…と思ったら、あまり勉強しているように見えませんでしたね…。高校の勉強ってなんだっけ。とちょっと遠い目をしている今日この頃…。
    とりあえず、中学同級生組はヤマはりと、狙った点数にいかに近づけるかを趣味として頑張ってます。
    自分で書いといてなんですが、羨ましいような、妬ましいような人達だ……(泣)。

     

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