もうちょいで終わります!とは言っても来週までですけどね。そしたら、ちょっと友人のいるところまで旅行に行く予定です。私が住んでるところ、仲間少ないんですよね…。現在地はなまはげで有名なところなんですが…(泣)
料理シリーズを上げようと思っていたのですが、ちょっとそれは置いて、性別転換した臨也さんを。
臨美さんって、もう名前が定着しているようですしそのまま行こうかと思います。
先天的に女性ですが、隠して生活している。ということで。
現実世界じゃ無理だろうなと思いながらも、臨也さんならできそうという不思議な思いが……。
今回の挑戦。波江さん視点。
オリキャラ注意です。
新宿組
「波江、これ、変じゃない?」
ふと後ろからの声に振り向くと、そこには可愛らしい少女がいた。
黒髪は自分と同じくらいに長く、その肌は病的に白い。赤い目だけがその存在を主張していて、そして、そこにいつもの『情報屋』としての顔はなかった。
「いいと思うけど…また、その格好で出かけるの?」
「うん…。何か、『外』を見たくなって…。波江に話してからかな。こんな風に出かけるのが多くなったの」
以前新宿にやって来た、彼女の幼馴染で、主治医だという女性が言っていた。
『人に、他人に打ち明けたことで、精神的に閉じこもる事が少なくなってきたと思います。誰かに告げる。打ち明けるということは、心を安心させることも、荒らすこともできます。今回は……前者であったと、いうことでしょう』
嬉しそうに、自分に彼女はお礼を言ってきた。
自分は、特別なことをしたつもりはない。ただそうなのだと認識しただけだ。だが、それが『折原臨也』の…『折原臨美』の中では、とても嬉しいことで、安心させることだったのだろう。
自分も、弟にすべての愛をささげているが、妹もいいな、と時々思う。
「今日はどこまで行くの?」
「山手線ぐるっと回ってくる!でね、『臨也』の行ってた学校、ちょこっと見て、で、帰ってくるよ!!」
「そう、じゃあ何かあったら電話を……ちょ、待ちなさい臨美!高校って言ったら」
「行ってきます!!」
池袋だから止めなさい。と言おうとしたところ、既に玄関を出るところだったらしい少女は、元気な声と共に扉を閉める。
…やばい。
スカートにニーハイのソックス、靴も可愛いものとこの間着せ替え人形にして買いそろえた逸品達だが、その上に着ているのはいつもの…『臨也』のコートだ。
自販機が飛んできたら『臨也』の時のように対応できないかもしれない。
ついでにあんなにあんなにあんなに可愛いのだから、不埒な輩に襲われるかもしれない。
「あぁもう……!」
仕事を一旦中断して、追いかけるべきか迷う。だが、足の速い臨美はもう駅について、電車に乗っているかもしれなかった。
こうなったら。
「怒られるかもしれないけど、池袋にも協力者は必要だって、莉真が言ってたし…!」
携帯から、幾つかの番号をリストアップする。
その中で、選ぶのは女性だ。男なんぞ選ぶわけがない。
そして、波江は『臨也』曰くの『優秀な運び屋さん』への通話ボタンを押した。
「ごめんなさい、他言無用で急ぎの仕事があるのだけれど…池袋駅から出てくる子を一人、拾ってきてくれないかしら?報酬は直接渡すわ。説明が必要なら報酬の後で…」
臨美の服装を教え、波江は携帯を切る。まさかこんな形で運び屋と接点を持つとは思わなかったが、しょうがないだろう。
「…とりあえず、帰ってきたら説教ね」
…………彼女の白衣が、何故か光り輝くように見えた瞬間だった。
続くかはわかりません!!
でも、多分無事に連れ戻されて『優秀な運び屋さん』も味方に引きずり込んじゃうと思います。
臨美にすると、波江はいいお姉ちゃんになりそうです。
あ、『莉真』はオリキャラの名前です。
…すみません、暴走しました。
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